スズメバチについて

代表的なハチは、スズメバチ、アシナガバチ、ミツバチの3種類。中でもスズメバチはハチの中でも比較的大型の種が多く、凶暴な性格。8月から10月にかけて雄蜂と新女王蜂が羽化し、次世代に子孫を残すための繁殖活動が行われます。やがて雄蜂たちは晴れた日の午前中を選んで巣別れした新女王を追いかけて巣から旅立ち、交尾が終わるとまもなく死んでしまいます。雄蜂には毒針も、働き蜂が持つ強大な大顎もありません。餌を獲りにいくこともないし、巣作りもせず、幼虫の世話もしません。雄蜂は、子孫を残す繁殖のためだけの存在でしかないのです。

スズメバチの危険性

巣を守る攻撃的な働き蜂はすべて雌蜂で毒針は産卵管が変化したものです。8月から10月にかけては働き蜂の数が最も多くなり、キイロスズメバチだと大きな巣は直径50センチ以上、働き蜂の数は千匹以上にもなります。またオオスズメバチが他のスズメバチやミツバチの巣を襲い蛹や幼虫を略奪するのもこの頃で多くのスズメバチ類が巣の防衛のためにピリピリしている一番危険な時期でもあります。 秋は気候も良くハイキングやピクニック、遠足などで野外活動が多くなります。巣に近づかないことが一番ですが、ハチを刺激しないように香水などは控えめに、帽子や服装も白っぽいものを身につけたほうが良いとのこと。ハチに襲われて死亡する人は年間で20人から40人。クマや毒蛇に襲われて死亡する人よりも多いのです。